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昭和の気持ち悪さ

ブログペットのジュヌヴィエーヴに、連投させてしまった。

スマン。ジュヌヴィエーヴ。

 

さて、昨日は途中からだったのですが、BSで映画「犬神家の一族」を観ました。

市川崑です。

もう30年も前の映画なんですね。

 

私がこの映画を観ていて何より注目していたのは、やっぱりきもの。

島田陽子がおじょうさんらしい銘仙を着ていました。

髪にもかわいいリボンをしていて、昔のおじょうさんていうのはこんな風に銘仙を着こなしていたのかと思いました。

佐清(すけきよ)のおかあさんの高峰三枝子も紬(?)を普段着に着ていて、襟は抜かずにきりっと、

帯締めは年相応に低めに締めていました。

 

そんなこと考えて「犬神家の一族」を観ていたら、なんだか古着物を手に取った時と同じ感覚がよぎりました。

なんだか樟脳臭いぞこの映画!   

この映画が制作されたのは1976年。

私が小6の時ですか・・・。

まだまだ、そのころのおばあちゃんは着物を着ている人が多かった。

今みたいに、コンビニなんてものもなく、クーラーのある家庭も少なかったように思います。 

世の中は今よりずっと不便で、暑い日は暑くて、寒い日は寒かった。

そんな心地悪く気持ち悪いのが当たり前だったように思います。

「犬神家の一族」の時代設定は戦後間もない昭和22年だそうです。

もっと不便で気持ち悪い時代だったと思います。 

戦争という、一般庶民には抗うことの出来ない現実もありましたから

不便さや不快さのみでなく、受け入れがたい不幸とも常に隣り合わせていた時代ですよね。

この映画みたいな、愛憎とか情念とかいう言葉が渦巻く日常が今より普通にあったと思います。

 

私は、オークションで古い着物や帯を手にするとき、どんな人が、どんな想いで着ていたのか考えます。

暑くて寒くて不便な時代を想うとともに、これを着ていた人は幸せだったろうか?と着物に染みついた樟脳の臭いを吸い込みながら考えてしまうのです。

 

古着物と犬神家。

私の中では妙にシンクロしてしまうこの二つ。

昭和という時代のこういう気持ち悪さから来るんだと思います。

 

古着物とは、実際ホント気持ち悪いです。

古い帯を枕元に置いて寝たら変な夢にうなされたことがあります。

この帯をしていた人は幸せじゃなかったのかも?

お香をたいてお清めしときました。 

前回ちょっと触れました遠藤瓔子さんですが、彼女も椿柄の帯を買ったつもりが後で菊柄に化けてたなんて話をしておられます。

 

でも、最近はその気持ち悪さが病みつきなのです。

気持ち悪くない古着物なんて、つまんないような気がします。

おりこうぶるわけじゃないんだけど、そういう着物を着ると背筋がしゃんとします。

今の便利で平和な世の中に感謝しなけりゃいけません。

 

映画の話をしていたのに、今日も結局きものの話をしている私。

ビョーキだな・・・。

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